データモデリングとは、現実世界のいろいろな情報(データ)とそれらの関係を、データベース上に構築する方法のことです。
企業にとってはデータこそが「資産」であり、将来にわたって組織的に管理・活用する必要があります。そこで、すべてのプログラムが共通に利用するデータの構造を、重複や不整合のない形でモデリングします。このとき、1つのデータは原則として1つしか存在させないことが重要です。
そして、一度モデリングしたデータ構造は、データ構造がプログラムと切り離されているため、長期にわたって変化しにくく、システムを変更したり新たな機能を追加するときも、プログラムだけを修正すれば済むことが多くなります。
データモデリングには、トップダウンアプローチとボトムアップアプローチがあります。
トップダウンアプローチとは、ユーザーの要件に基づいて、開発するシステムに求められるテーブル(エンティティ)とそれらの関係(リレーションシップ)をまとめた、概念データモデルを作成してから、データ分析を行う方法です。システム開発の全体像を明確にするために、何が重要なのかを見極め、処理すべきデータのあるべき姿を追求します。
ボトムアップアプローチとは、現状の業務に基づいて、そこで扱われるデータを分析することから始める方法です。データ項目の洗い出しや正規化を行ってから、概念データモデルを作成します。
概念設計では、まずモデリングの方針を決めますが、通常、トップダウンアプローチで主要なデータの ER図(Entity-Relationship diagram、テーブルとそれらの関係を表した図)を作成し、ボトムアップアプローチで ER図を詳細化していきます。
トップダウンかボトムアップかなど、データモデル作成の方針を決めます。
方針に従いデータモデルのたたき台を作成し、疑問点や不明点を洗い出します。
概念データモデルのたたき台のレビューを行い、必要な情報を得て詳細化していきます。
現状の業務に基づいて、そこで扱われるデータを分析し、ボトムアップで構築していきます。
機能面などからデータの過不足について検証します。